英語教材徹底リサーチ

「英語学習教材」が本当に英語力向上に役立つのか、徹底的にリサーチ・検証をし、どこよりも詳しく紹介するサイトです

*

[検証]「リスニングパワー」を 2週間視聴して、字幕なしで映画が見れるようになるか

      2015/08/27

リスニングパワーのうたい文句

リスニングパワーのうたい文句の 1つには、上記のページのように「2週間後 字幕なしで映画を見てください!」とあります。

そのため、実際に字幕なしで映画が見れるようになるかを試してみました。


リスニングパワーの利用方法

リスニングパワーは、いわゆる「聞き流し」教材です。

そのため、基本的には iPod に入れたものをヘッドフォンで日々聞き流します。

リスニングパワーにはCDが 2枚ついてきます。1枚目は2週間で終了し、2枚目に移るように書いてあるので、その通りにします。

また、視聴時間については、CD やテキスト等のインストラクションでは「1日5分」などといっていますが、どう考えてもたったの 5分で効果があるとは思えませんし、ある程度はっきりした結果を見てみたいので、以下のようなスケジュールで利用してみることにしました。

 CD1:2週間 毎日 1回視聴 ←今回はこれ
 CD2:30日までの残りの期間 毎日 1回視聴

この期間中、他の英語教材等は一切使用せず、洋楽や洋画を含め、英語自体も可能な限り聞かないようにしました。

なお、詳細レビューで書いているように、リスニングパワーには英語の音を耳になじませる効果はあっても、語彙を増やすトレーニングはありません。(Disc 2 には 4分弱の TOIEC ボキャブラリーのトラックがありますが、Disc 1 には含まれていません)

そのため、たった 2週間視聴しただけではどんな映画も「理解」できるようにはならないであろうという予想の元、以下のような形で使用前後の差分をチェックしてみることにしました。


検証内容の詳細

リスニング力の上達度合いは、テストなどで定量的に図ることができますが、「字幕なしで映画が見れるようになったか」を定量的にチェックするのは結構難しいと思います。

「全く理解できなかったものが、はっきり意味が分かるようになった」というレベルの差がない限りは、「なんとなくわかるようになったかも?」位の違いしかないと思われるため、効果測定が主観に依存することになってしまうことが予想されます。

そのため、若干苦肉の策ではありますが、以下のような方法を考えて実施してみました。

<前提条件>
・前後の差分がわかりやすいように、同じ出演者が出演しているものを利用する
・同じ映画を何度も見ても意味がない(当然 2度目のほうが理解度が高くなる)ので、代わりに「続き物のTVドラマ」を使用する

<具体的な手順>
・第1話目はドラマのテーマや出演者のパーソナリティなどを把握することがメインになると思われるため、視聴はするが評価の対象とはしない
・第2話目をリスニングパワー利用開始に視聴
・第3話目をリスニングパワー利用開始後2週間目に視聴

<ルール>
・字幕なしで視聴しながら、聞き取れたフレーズや内容をメモする
・メモを取る際には一時停止してOKだが、巻き戻し等で聞き返すことは一切しない
・視聴後に日本語字幕ありで再度見て、メモした内容が正しいかどうかをチェックする

<チェック方法>
・メモした内容に対して、「○(ほぼ正しい)」「△(半分くらい正しいが半分は間違い)」「×(ほぼ聞き違い)」の3段階で採点
・トータルのメモ数と○△×の割合を比較し、○の数と割合が増えていればリスニング力が上がったと判断


検証に使用したTVドラマ

検証に使用したのは、「Lie to me」というアメリカのドラマです。

Lie to me

内容としては「嘘をあばく力を持つ人が主人公の話」くらいしか事前には知りませんでした。このドラマを選んだのには特に理由はなく、単にたまたま家族が借りてきたからというだけです。


検証の結果

実際に「Lie to me」を見ながら、以下のような感じでメモを取り、チェックをしました。

(メモの一例(第二話目))

メモ 正誤
ダチョウの卵を壊さないようにもっているのが(もっと精度の高いテストだ)
後ろに下がるジェスチャーはうそを言っている ×(後ろに下がるのは自信がない)
Lie to me チェックリスト

こんな感じでExcelにメモ



そして、結果は以下の通りです。

<リスニングパワー利用開始前>
●第一話(検証の対象外)

メモ数 割合
20 59%
4 12%
× 2 6%
合計 26

●第二話

メモ数 割合
29 85%
2 6%
× 3 9%
合計 34

<リスニングパワー利用開始後 2週間目>
●第五話(勘違いして3話目ではなく5話目を視聴してしまいました)

メモ数 割合
35 81%
4 9%
× 4 9%
合計 43

差分を簡単にまとめてみると、以下のような感じです。
・回数を経るごとにメモした回数は増えている
・○の数を見ると、リスニングパワー利用前のほうが若干正答率は高い

メモの数が増えている点を見るとリスニング力が上がった、と読み取ることもできますが、その分正答率が下がっています。

また、メモの回数が増えているのは、俳優の英語に少しずつ慣れてきていることもありますが、開始最初メモを取る方法がややあいまいな感じだった(「意味が分かった内容をメモする」→「話している内容で分かったものをメモする」になんとなく移行した)影響があると思われます。


まとめ

検証方法が妥当か、という点については賛否両論あるかとは思います。メモの対象も短い文章だったり、長い文章だったり、細かい部分までルールを決めておらず、手探り状態で始めた部分もあります。

第三者に事前にチェック用のテストを作ってもらうなど工夫することは可能だったかもしれませんが、自分一人で実施する内容としては、そう悪くはなかったかとは思っています。

最終的に今回の検証結果から、「リスニングパワーを 2週間聞いた結果、映画を字幕なしで見れるようになったか(もしくは字幕なしで理解できるリスニング力がUPしたか)」について結果を導き出すのは難しいですが、少なくとも目立ってリスニング力が向上した、という結果は見出せないと言えるのではないかと思います。

引き続き視聴を続け、30日後の結果も公表したいと思います。

 - [検証], リスニングパワー , , ,