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[検証]「スピードラーニング」を 1ヵ月視聴してリスニング力が向上するか

      2015/11/25

スピードラーニング公式サイトスクリーンショット

前回の記事でも触れましたが、「聞き流しで英会話が身につく」といううたい文句で有名な『スピードラーニング』を実際に購入し、1か月間視聴してリスニング力に変化があるかを検証しました。


スピードラーニングの利用方法

スピードラーニング聞き流しの効果

上記のように、広告には「1日5分からの聞き流しで英会話が身につく」とありますが、教材を購入して資料等をよく読むと、実際は単に聞き流すだけで英会話ができるようになるかどうか、という点については結構ぼんやりと書かれている印象を受けました。

教材の大枠のカリキュラムをざっくりと要約すると、以下のような感じです。

最初の100日間:英語を白紙に戻して、英語の音を体で感じる
100日以降:基本は聴き続けるが、少しずつ英語を口にも出す

一応、「聞いているだけで自然に口から英語が出てきますが」とは書いているものの、やはり口に出すというトレーニングが推奨されているのも確かです。

もともと、「聞き流すだけで英語が話せるようになる」、というのはやや無理な設定ということわかっていたので、今回はリスニング力に影響があるか、という点をチェックしてみました。そもそも聞くことでリスニング力が上がらなければ、「会話」自体成立しませんので。


検証内容の詳細

今回は初回のセットについてくる2枚のCDを聞くことにします。

それぞれのCDには、スキットが「日本語→英語」の順に流れるものと、英語の音声のみのものが含まれていて、その音声を聞いていきます。

まずは、「日本語→英語」の順に流れるものを10日ほど聞きます

内容的には日常会話のみで、トークもスタジオ録音の音声ですから、非常にゆったり・ハッキリとしていますので、聞き取ることに大きな支障はありません。

聞き方も「聞き流し」が基本ですから、通勤時だったり、何かをしながらiPhone等で聞く感じで行っています。

簡単な日常会話が主ですから、正直言って内容は濃くありませんので、その分時間を稼ぐことにしました。1日にCD 2枚分を聞き流します。

その後、日本語がうっとうしく感じるようになっていたのもあり、10日経った後は英語のみの聞き流しに変更。(プロセスとして、途中から英語のみに切り替えることも推奨されています)

英語のみのバージョンは日本語がない分時間も短いので、CD 2枚分を 2サイクル行うことにしました。余裕がある日は、さらに大目に聞き流します。

途中からiPhoneに専用のアプリをダウンロードし、それで聞くことにしました。使用してみるとアプリは非常に使い勝手がよかったので、もっと早く使えばよかったなと思いました。(ちなみに、アプリは購入した分のデータは、途中で契約を休止してもずっと聞き続けることができます。)

そして結果的に、1ヵ月合計45時間のリスニングを終えました。同じものを繰り返し何度も聞いていたので、さすがに飽きました・・・。


検証の結果

さて、上記を1か月間実施したと、リスニング力に変化が見られたか、いつものように『1000時間ヒアリングマラソン』のマンスリーテストを実施してみました。

リスニングテストの結果は以下の通り。

スピードラーニングを1ヵ月聞いた後のリスニングテスト結果

前月からの結果と変化ありませんでした。

この結果を見る限りでは、少なくとも明確な効果があったとは言い難いですね。

ちなみに、9~10月は短期で海外に行く予定等があり、誤差が生じることを避けるために検証は行っておらず、教材をまばらにつまみ食いしていました。リスニング時間が34時間になっていますが、これは、間違ってスピーキングの教材を触った時間なども入れてしまったため、本来のリスニング時間を換算してみたところ18時間でした(あとから修正が効かないので)。


まとめ

英語教材としては最もネームバリューのある商品の一つ、「スピードラーニング」の視聴でリスニング力が上がるかを検証してみましたが、結果としてはリスニングに対しての明確な効果があったとは言えませんでした。

当然と言えば当然ですが、ゆったりした日常会話の英語を何度聞いても、TOEIC形式の『1000時間ヒアリングマラソン』のリスニングテストのスコアが向上することはないでしょう。

そういう意味では、今回の検証自体にも無理があると言えますが、なにせ「スピードラーニング」の教材の量(48枚)と、想定されるリスニング期間が膨大(4年間)なため、短期間での検証としては、このような形になってしまいました。

逆に言えば、少なくとも短期間に英語が上達するわけではなく、効果が出るまでに相当の時間(リスニング期間、もしくはリスニング量)がかかる商品だということは言えると思います。

「『スピード』ラーニング」という名前から、つい「学習の速さ」を想定してしまいますが、実際のところは効率の観点からすると「スロースピードラーニング」と言ったほうが商品の特徴を指していると言えるかもしれません。

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